2009年04月13日

vlo.5 春のフラットサイドクランキングby西根博司

春のフラットサイドクランキング
先日、那須さんの『なんで”サスペンドミノー”やねん?』ってお話の中で、小型のフラットサイドクランクの話を書かれていましたね。実は僕もこの時期、冬から春にかけて最も出番が多いのがフラットサイドクランク。これヤバイですよっ!!ホントに。サスペンドミノーについては那須さんが書かれていたので、フラットサイドクランクについて書かせて頂きたいと思います!

そもそも、日本でフラットサイドクランクって定着しているような定着していないような"中途半端なルアー"って認識されてませんか?一時期流行で使ってみたものの、使いどころがワカラン!今はボックスの肥やし!!って方も、意外と多いのではないでしょうか?そこでFExをご覧の皆さんにはお勧めの"春のフラットサイドクランクの釣り"をご紹介させて頂きたいと思います。

バイト誘発能力の高さ
まずフラットサイドクランク最大の持ち味は『バイト誘発能力』の高さ、だと僕は考えています。特に中層でのバイト誘発能力の高さは、ラウンドクランクの比ではありません(僕はラウンドボディーのハイフロートクランクはカバーに突っ込む為の"道具"と考えています)!

フラットサイドクランクのバイト誘発能力ですが、フラッシングがいいとか、フラットサイドならではのナチュラルな波動がいいとか諸説紛々ありますが、僕にはその理由はわかりません。ただ一つだけ言えるのは、理由はどうあれ"凄く食ってくる"。これだけは紛れも無い事実です。

考えてみれば、ベイトとなる小魚は『細長いミノーシェイプ』か『平べったいフラットサイドシェイプ』かのどちらかじゃないですか?アユとかモツゴは"ミノーシェイプ"。ブルーギルとかフナは"フラットサイドシェイプ"。そう考えるとフラットサイドクランクが持つシルエットって、凄く自然の摂理に適っている、というか食って来そうな気がしませんか?(笑)凄く大雑把ではありますが、僕はそう考えています。
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さて、春のフラットサイドクランク。実に破壊力を秘めた釣りだと思います。NLWのルアーで言えばビーツァシリーズ。ユーザーさんから頂く『冬場〜プリスポーン時期の釣果報告』ではぶっちぎりでビーツァシリーズの釣果報告が多いです。琵琶湖みたいなビッグレイクから、野池のような小フィールドまで所かまわず釣れてます。

春はズバリ!"デッドスローリトリーブ"!!
釣り方はズバリ!"デッドスローリトリーブ"!!フラットサイドクランクを、超"デッドスロー"で、"とにかくゆっくり"と探っていく釣り。これが低水温期の冬場〜プリスポーン期までの時期にかなり有効です。しかも"デカイ"のが釣れる。

プリスポーンバスって、低水温(&身重?)な事もあってか、ハイシーズンの様には早く動けませんよね?ところが、早く動けない=活性が低いという訳では無く、むしろやる気は満々!食い気も満々!な事が多いのです。そこで無防備なベイトフィッシュをイメージして、"デッドスローリトリーブ"。バスもですが、この時期ベイトフィッシュも早く泳げませんからね。

リトリーブはミドストの感覚で?!
リトリーブリのコツはクランクを引く感覚ではなく、ミドストするみたいな感覚。上手く言えませんが、超"デッドスローリトリーブ"でフラットサイドクランクが発生させるアクションと、ミドストでワームを中層シェイクで泳がせる感覚とを重ね合わせてみて下さい。ベイトタックルだとその感覚がわかりづらいと言う方は、スピニングタックルもお勧めです(タックルパワーの違いで自然とフィネスに引けます)。
そして、ここが大切なのですが、この"デッドスローリトリーブ"釣法にはソリッド素材のフラットサイドクランクが向いています(バルサ、ウッド、発泡ウレタンなど)。
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何故にソリッドルアー?
中速〜超高速域では中空プラスチックルアーとソリッドルアーの違いはそれほど無いかもしれませんが、この超"デッドスロー"域になると大きな違いがある、と僕は考えています。

凄く感覚的な事なので言葉で表現するのは難しいのですが、中空プラスチックの場合は速度に応じてルアーアクションの出方が決まります。遅く巻けば弱く泳ぎ、早く巻けば強く泳ぐと言う感じで、入力したスピードなりの泳ぎをします。

ところが、ソリッドルアーの場合は、そもそもデッドスローリトリーブ性能に長けたものが多いですし、スピード変化によってアクションが劇的に変化する特性を持っています。今度ぜひ試してみて頂きたいのですが、ソリッドルアーを泳がないぐらいの超デッドスローリトリーブから少しずつスピードを上げていくと、ある一点を超えた瞬間に、突如ハイピッチで泳ぎだすのがわかると思います。これは、ボディー自体が泳ぎたがる特性を持つソリッドルアーならではの特性です。言うなればターボが掛かったようなアクション変化。そして、この特性が春の"デッドスローリトリーブで"は非常に重要な鍵を握っている、と考えています。

人間どんなに集中しても、一定速で巻き続ける事は難しく、微妙な巻きムラが出ます(波とか風とかあればより一層難しい)。この微妙な巻きムラが、フラットサイドクランクに微妙なアクション変化を与えると言う訳です。それが、ソリッドボディーのフラットサイドクランクがこの釣りに向いていると考える理由です。
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例年通りであれば4月いっぱいぐらいはこの釣りが有効なはずですので、ぜひ機会があったら試してみて下さいね。

今回は春の釣りについて書かせて頂きましたが、フラットサイドクランクの可能性って、実はまだまだこれだけでは終わらないと思います。アフターの時期のリッピングやトウィッチングなんてかなりヤバイですし、秋の超高速リトリーブもヤバイ!(西根博司)
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posted by hbm at 15:39| マエストロノート

2009年04月04日

vol.4 なんで"サスペンドミノー"やねん? by那須大士朗

初めまして(*^^*)GRAYZ那須大士朗です!皆さん、釣り行ってますか?宜しくお願いします!
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最近よく各リザーバーイベントに出没してるので気軽に声かけて下さいね。

さて今回は、今から始まるスポーニングに向けての時期に有効だと言われる"サスペンドミノー
(シャッド)"について書こうと思います。
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定番シャッド。やっぱりええですね!

この時期、このルアーが効く!のは紛れも無い事実なんですが、"釣り手"と"作り手"、一つのルアーに対しての考えに凄く違いが表れます。まず"作り手"は『ホンマそれであってんの?』と疑いの目を持って捉えはじめます。より細やかにサスペンドミノーを捉え研究するんです。"釣り人"って『止める為のルアー』って選択肢の先にサスペンドミノーがあります。"作り手"は『なんで皆サスペンドミノーやねん?』です。

現在、僕が"作り手"として考えるこの時期にサスペンドミノーが効く理由は『止める』・・単純でありふれた答えですが、これだけです。完全に止めろとはいいませんが、寒い季節からの脱出期。まだまだバスも積極的に動けず、単純にゆっくりしたプラグの動きの方が、特殊性を発揮出来ると言う事です。

よく『シルエット』の話になりますが、(これは実際にテストしたんですが)クランクベイトのサスペンドチューンと大差なく感じました。シルエットよりサイズが重要ではないでしょうか?
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ぼくはこの時期、小型のフラットサイドなんかもよく使います。
元々浮力の低い部類のルアーなんでチューンもし易いですよ。

じゃあなぜこの時期、他のルアーが淘汰され"サスペンドミノー"のみが生き残ったのか?理由は単純。"魚っぽい"から。止めると言うアクションの中で、より魚っぽいフォルムを持つミノーは、使う側の人間に信じて使える力を与えるのだと思います。また逆に巻き続ける作業には、人間は巻き心地の少ないミノーよりはクランクベイトを好みます。ルアーって、実は人間の作り出す思い込みやリズムにより選択されている場合が多々あるんですね。

ちなみに止めるアクションにシルエットはあまり関係無いですが、巻く作業にはシルエットは重要だと僕は思っています。バスは遅いアクションに関してはルアーを生き物だと思っておらず興味で食い、速いアクションに関しては生き物と間違え補食として食っている、と思っているからです。
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小型クランクベイト。これをサスペンドチューンすると、
よりカバーに強い場所で使用できます。

結局はこの時期"サスペンドミノー"を使うってのに間違いは無いんですが、この固定概念を少し壊せば、違ったルアーもこの時期の選択肢に入りますよ、と。

皆さんもどうぞ色々とお試しあれ!!!! (那須大士朗)

*サスペンド系でバスを攻略する場合のぼくのタックルです参考にしてみてください。
-シャッドなど軽いルアー用-
【ロッド】アブガルシア/ファンタジスタFS60LR
【リール】アブガルシア/カーディナル802
【ライン】バークレイ/バニッシュ4lb
-クランク・フラットサイドなど若干引き重りのするルアー用-
【ロッド】アブガルシア/ファンタジスタ・スチュディオスFSS67LS
【リール】アブガルシア/カーディナル301M
【ライン】バークレイ/バニッシュ4lb

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posted by hbm at 18:02| マエストロノート

2009年03月20日

vol.3 FExの皆さん、御挨拶 by塚本謙太郎

FExをご覧の皆さん、はじめまして!福岡でウッド製クランクベイトをハンドメイドしている"KTW"の塚本と申します。今回はFEx「ハードベイトマエストロ」にて凄いメンツと一緒に仕事をさせて頂く事になりました。せいぜい見劣りしないよう、背伸びして頑張りたいと思います。

プロフィールにも少し書きましたが、自分は数年前までルアーを作った事すらありませんでした。世の中にある様々なルアーを使って、色々なフィールドを釣りするうちに、「もっとこうだったら」「こんなルアーが欲しい」という気持ちが目覚めてきましたが、それを実現する術はなく、色々なメーカーに伝えても伝わらないイライラが募っていきました。

そんなある時、西根博司氏との出逢いが「欲しい物は自分で作る」という発想を与えてくれました。木材を削ってはフィールドに向かうという事を繰り返すうち、気がつけば「ルアービルダー」なんて肩書きで呼ばれるようになり、国内はもとより海外でもルアーを販売するようになっていました。

道具は使い道があってこその道具だと思います。そこには「万能」という概念はなく、使うべきシチュエーションがあってこそ、存在理由がそこにあると信じています。KTWのルアーは使うべきシチュエーションが根底にあり、存在します。アメリカツアープロや琵琶湖ガイドといった明確なビジョンを持ったアングラー達の意思を形にしていきます。

もちろんただ要望を形にするだけでなく、アングラー達と一緒に現場を駆け回って共通認識を高めていきます。もし皆さんのホームフィールドでお見かけする事があれば、気軽に声を掛けてください。皆さんの「もっと釣りたい」という声をモチベーションにルアー作りを続けていきたいと思います。
塚本@謙太郎

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posted by hbm at 21:51| マエストロノート

2009年03月15日

vol.2 御挨拶fromカナダby西根博司

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Fishing Exを御覧の皆様こんにちは!!Nishine Lure Worksの西根と申します。普段はNishine Lure Works裏日記と言うユルユルのブログを書いているのですが、この度ご縁があり、KTW塚本さん、Grayz那須さんと共にFExの"ハードベイトマエストロ"コーナーにてリレーコラムを連載させて頂く事になりました。

ですがねぇ、正直言うとビビッてるんですよ(笑)ホントに僕でいいの?(爆)

何たって、塚本さん&那須さんと言えば、無く子も黙る超!ハードコア・ルアービルダー。言い方を変えれば日本を代表する超"ド"級の変態ルアービルダーさん達(笑)そんな方々の中にあって、僕は一体何を書いたらいいんだ???って背中に冷や汗が。ホントにヤバイっす 汗)

元来、"超"テキトーな性格ですので、どんな内容になるかは未ださっぱりイメージが湧いておりませんが、ルアービルダーの観点から、思いつくまま、そして楽しみながら書かせて頂きたいと思いますので、宜しくお願い致します。間違っても期待なぞなさらぬように (笑)
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posted by hbm at 22:41| マエストロノート

2009年02月10日

vol.1 「ルアーを選択する楽しみ」by那須大士朗

釣れるルアーなんてこの世に存在しない。
全てに対応するルアーなんてこの世に存在しない。
「ルアーを選択する楽しみ」
その選択肢にGRAYZがあればそれでよい。
流行は追わない。全てが同じに見えるから。
対極に存在する何か・・・。
少なくとも必要とされる何か・・・。
ただ地道なテストにより作り出すだけ。
それは何者にも換えられないものとなるだろう。
どんなルアーにも換えられないものとなるだろう。
我が道を通し我が道を目指す。
インディーズが出来ること。
それがGRAYZが出来ること。
(と、パッケージに書いてあるの、御存知でした?)
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posted by hbm at 02:23| マエストロノート

2009年01月03日

塚本謙太郎プロフィール

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塚本謙太郎(ツカモトケンタロウ) 
1970年3月27日/福岡県生まれ

■経歴
幼少より釣りと近しい環境にあり、
小学生の頃“謎の怪魚”ライギョを釣る為ルアーフィッシングを始める。
釣具メーカーのカタログを入手し、
さらなる好敵手“幻のファイター”ブラックバスに魅了される。
「大きな湖で釣りをしたい」という理由で
就職先を茨城県に求め、霞ヶ浦湖畔に住み着く。
釣具販売、営業、ボート販売と釣り三昧の生活から
ますますバス釣りにのめり込む。
現在は地元福岡県で釣具販売店「つりぐのナカムラ」を営む傍ら、
ハンドメイドクランクベイトを製作

■バックグラウンド
つい数年前までルアービルダーの経験はまったくなし。
シマノ社のトリプルインパクト開発チームに選ばれ、
西根博司氏と出会った事で、“ルアー”という物により深く関わるようになる。

■最近の活動
シマノ:インストラクター
OWNER:インストラクター
爆釣チャンネル:コラムニスト
ANGLER’S CHANNEL:コラムニスト

■KTWを投げるならまずはこのルアー
様々なフィールド対応し、それぞれのルアーが存在するので、
フィールドや状況にあったルアーをチョイスして頂くのが一番

http://x104.peps.jp/bubbha7ktw/
posted by hbm at 14:34| 塚本謙太郎プロフィール

2009年01月02日

那須大士朗プロフィール

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那須 大士朗(ナス ダイシロウ) / “D”
1976年3月25日/和歌山県生まれ

中学3年時、オリジナル・サスペンドラバージグで早くもルアービルダーデビュー。
以後、幾つかのメーカーで開発としてキャリアを積み、
30歳で自身のブランド【GRAYZ】(グレイズ)を立ち上げる。

自らを"インディーズ"メーカーと称し、量産でも無くハンドメイドでも無い
"セミ・ハンドメイド"と言う独自のルアー作りを展開。

紀伊半島を網羅するスタッフ陣と共に開発された、
個性的で曲線美溢れるルアーは、
日本は元より海外トーナメントプロの間でも
シークレットルアーとして人気が高い。

また釣り人としても、ピュアフィッシング・ジャパンとの共同プロジェクト
【紀伊ネットワーク】を主催し、関西圏を中心に活躍中。

http://www18.ocn.ne.jp/~grayz/
*グレイズhp内"D-TALK"は必読ですヨ!
posted by hbm at 14:24| 那須大士朗プロフィール

2009年01月01日

西根博司プロフィール

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Lure Carver: Hiroshi Nishine  西根博司
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Born: Feb 7, 1971
Nationality: Japan
Home Town: Maple Ridge B.C. Canada
Family: Satomi (wife) Nodoka & Utano(daughter)
Years Lure Crafting: 19 years professionally

http://nishinelureworks.com/
posted by hbm at 14:17| 西根博司プロフィール