2010年10月15日

vol.13ソフトベイトのデザイニングby那須大士朗

書いちゃうよ!!ハードベイトマエストロなのにソフトルアーの事書いちゃうよっw(とは言ったはものの、ハードベイターの皆さんのご機嫌も気にしながら)今回のソフトベイトマエストロ?!を書いていきます(フィッシングEXからグレイズの名前が消えないように祈って下さいw)
さて!今回の動画で前回のJOLT-ジョルトと共に活躍したのが、グレイズ初のソフトルアー"メイプルデプサー"。これがですね〜今は完成したからエエモノを・・ワタクシ完全にナメてました・・・ワーム作りを。。作って思ったのが、僕的にはハードベイトより"難しい"。
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発売前から関西のある人のおかげで話題に。。
そして最近、関東のある人のおかげでまたもや話題に。。
みなさん"リーパー系"お好きなんですね。。

たぶん人それぞれで、デザイナーのタイプによって違うのでしょうが、僕には"めっっちゃくちゃ難しい"。なんでかって言うとDーTALKでも書いたのですが、ワームって"曖昧な部分が多すぎる"んです。ソフトルアーはフックセットの位置・種類、そしてリグやその他付属品により"千差万別の動き"をしてしまうんです。ハードルアーってあらかじめライン結ぶ場所が決まってるでしょ(これって凄い事!)言い方変えれば"作り手主導"で使い方に制限をかけれる。しかしソフトルアーは"釣り手主導"。釣り手がその場の状況に応じて一つのルアーで使い方を変えてしまう。厳密に言えば50mmのワームを1mmで区切れば50通りのフックの刺し場所が存在し、当然それにより動きが違う。当然の事ながらリグによっても違う。フックによっても違う。シンカーによっても違う。そんなん前提で作れるワケあらへんですやん?!
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このカラー、動画でも釣っていたヨシノボリ

でも僕の場合そんなん前提で作りたくなってしまうんですね〜!全てを理解してコントロールしたいワケなのです(無理なんはわかっとんねんけどなっw)っで!GRAYZワームシリーズの一番の特徴は古(イニシエ)の成型方法"ハンドポワード成型"を用いてその特殊なローカルカラーを体現しつつシンプルな形状で仕上げる事にしました。もう本当に余計な事はしない。長く愛されるワームってやっぱシンプルな形状が多いでしょ。そしてまたこのご時勢にあえてハンドポワードを選択したっちゅー・・これは開発者として他と違うの出したいっちゅ〜エゴです(笑)前置き長くなりましたがその中でも肝心の"メイプルデプサー"。こいつは色々な秘密が隠されていまして、縦刺しと呼ばれる近畿リザーバーで長年シークレットとされてきた使い方を前提にデザインしました。この縦刺しは通常の横刺しと比較的アクションの同調が楽で、僕は作り手なりに【これはイケる!】っと確信して開発を始めました。
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これがオフセットフックでの縦刺し

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これがネコリグの縦刺し

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キモはビラビラにフックを若干かけるくらいで刺す事

メイプルデプサーの設計上のキモは、この真ん中に一本通った"背骨"にあるんです。これによりフックセットの容易さ、振動アクションのコントロール等色々な事がこの部分だけでコントロール出来るんです。そりゃもちろん他の部分も触りますけど。。メイプルデプサーのアクションは"ブワンブワンと動くフラッタリングアクション"ではなく、グレイズワームの共通した特徴でもある"ビビッとした震えるようなヴァイブレーションアクション"。更にそれにリーパー系ワーム独特のフラッタリングアクションもある程度ロッドで任意で起こせる、"非常にコントロール性能に富んだ性質"を持たせています。まぁ活字で書くのは簡単ですが、何度やり直した事やら・・1mm違えば動きが全然ちゃうんですもん(半泣きになりながらスタッフの要望に近づけましたよ・・)
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この"背骨"が大切

またワームの場合【硬さ】でコントロールするって科目も出てくるのでこれまたハードルアーと違いヤヤコシイですな(--;)とにかくワーム作りは本当に"面白い"。色々な要素が"複雑"に絡み合って一つの"シンプル"なワームが出来上がるですね〜。ちなみに"ハンドポワード成型"は誰でも出来る成型方法。電子レンジと余ったワームがあればだれでもオリジナルワームを作れますので一度興味のある方は作ってみてはいかがでしょうか?(作り方はネットで検索)立派なハンドメイドルアーの一つですよ。レッツデザイニング!開発者としては"ハンドポワード成型"が、一つの定番とされるジャンルに復権する事ができればしてやったりですね。
(那須大士朗)
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posted by hbm at 15:05| マエストロノート