2009年06月23日

vol.8「引き波系?」それとも「銀幕系?」(前篇)by西根博司

時期はトップシーズン、今回は「NLW的表層水押し系の話!」について書かせて頂きたいと思います(実はあんまり触れたくないお題なんですが〜。苦笑)

僕自身の考えですが、水面系には大きく分けて2つのタイプ(=使い分け)があると考えています。
一つ目は『引き波を味方にするルアー』。
そして二つ目は『銀幕を味方にするルアー』。

凄く大雑把ではありますが、僕自身は以上の2タイプに大別しています。
『引き波を味方にするルアー』
これは言わずと知れた、ウェイクベイト系。僕が開発に携わってきたルアーで言えば、シマノ社のトリプルインパクトなどはこの典型のルアー。以前、一世を風靡したビッグバドなどもウェイクベイト系ルアーの筆頭ですよね。
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トップウォータールアーが水面に発生させる引き波。もしくは押し波。バスの目線で下から見上げると、そりゃあ凄い視覚刺激ですよね!(水がクリアーであればあるほど効果増)。僕自身は、それらの事も踏まえてウェイクベイト系が最も力を発揮するのは、バスが上を見上げている時と考えています。

端的に言えば、バスがトップレンジに居なくとも、バスを浮かせて食わせたい時など、ウェイクベイトが発生させる引き波無しには話が成立しません。もしくは、カバーなどにバスがピッタリついている時に、カバーの上にルアーを浮かせて一点で誘い続けたり。ケースは違えど、ルアーの力と(音なども含む)、引き波の力を使って、バスを浮かせるという点は同じ。

ウェイクベイトがハマる典型的なパターンを例に上げるとすれば、アフタースポーンから真夏にかけて、ある程度の水深にサスペンドしてるバスを釣る方法。これは、このコラムで一緒に連載させて頂いている塚本さんに教えて頂いた方法なのですが、トリプルインパクトのテスト時、真夏のダム湖でトリプルインパクトを引くと、不思議や不思議、いきなり下からドカーン!って来るんです。水深10m以上もあるような場所で、何でトップに来るか不思議なんですが、塚本さんによると、バスは水深6-3mぐらいにニュートラル状態でサスペンドしてて、そいつらが水面を泳ぐウェイクベイトに刺激され、浮上してきて食っているとの事。

じゃあ、それらのバスの目の前にソフトベイトとかを落とせば釣れるかというと、これまた口を使わない。そんなバスにスイッチを入れてしまえるのがウェイクベイトの不思議な力です。 キーは、バスの目の前にルアーを送り込むのではなく、あくまでルアーの力で、バスを浮かせる(もしくは寄せる)と言う事。ここにウェイクベイトを知る最大のキーが隠されていると思います。アメリカで言えば、真夏のレイクミードのスーパースプークのパターンはあまりにも有名ですが、まさにこのタイプの釣りですよね。

なんにせよ、引き波には『バスを寄せる』、もしくは『浮かせる』大きな力が秘められているのは間違いなく(そして、たぶんバスを怒らせる力も持っているような気もします)、それをイメージすれば、効果的な使いどころが見えてくるのではないかと思います。

(「引き波系?」それとも「銀幕系?」後篇へ続く-西根博司)

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posted by hbm at 02:40| マエストロノート